
「ST-310 はソロ用バーナーとして長年お世話になってきたけれど、家族や仲間と囲むには物足りない…」と感じたことありませんか?私もプラド150でファミキャンを続けてきた中で、子どもたちと一緒に囲める卓上ギアが欲しくなる場面が増えてきました。焚き火台は雰囲気最高なんですが、サイトによっては直火禁止/焚き火禁止のところもあるし、片付けの労力を考えると「もっと気軽に囲める何か」がほしくなる。
そこに2026年5月1日、SOTO(新富士バーナー)が「カコム(KAKOMU)」シリーズを一斉投入してきました。コンセプトはまさに「囲む」。レギュレーターストーブ ST-310 / ST-340 を中心に置いて、ベーススタンド+5種類のアタッチメントを差し替えることで、おでん・焼肉・ジンギスカン・たこ焼き・燻製まで一気通貫でこなせる卓上クッカー化します。
この記事では、SOTO公式(soto.shinfuji.co.jp・2026年6月時点)の一次情報と、CAMP HACK/ハピキャン/ソトラバ/キャンプレビュー等の公開レビューを集計したうえで、カコムシリーズ全6製品の実用評価とユニフレーム ファイアグリル等との棲み分け、そして「結局どれを買えばいいのか」3パターンまで、実機未所有・公開レビュー集計の立場で正直にまとめます。
- SOTOカコムシリーズ全6製品の正しいスペック・価格を一覧で知りたい
- ST-310既存ユーザーが「買い足すべきアタッチメント」の優先順位がわからない
- ユニフレーム ファイアグリル等の焚き火台系とどう棲み分けるべきか整理したい
- ソロ→ファミリー移行や、焚き火禁止サイトでも使える調理ギアを探している
【結論】ST-310を持っているなら「ベーススタンド+グリルプレート」の2点が最優先

結論から先に書きます。ST-310 / ST-340 を既に持っているキャンパーは、カコム ベーススタンド(ST-3110・¥4,400)+カコム グリルプレート(ST-3112・¥6,930)の2点をまず買えば、シリーズの価値の8割は体験できます。合計¥11,330で、ガスバーナー1台が「家族で囲める焼肉プレート」に変身する投資効率は、率直に言って2026年の卓上ギア界では頭一つ抜けています。
残りのアタッチメント(おでん鍋・ジンギスカン鍋・たこ焼きプレート・スモーカー)は、家族構成や料理の好みに応じて順次追加が正解。全部一気に揃えると合計¥41,620になるので、まずは2点でシリーズの「使える/使えない」を判断するのが失敗しない買い方です。
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SOTO カコムとは?ベーススタンド+5アタッチメントのシステム概要
SOTO カコム(KAKOMU)シリーズは、2026年5月1日にSOTO(新富士バーナー)が発売した、レギュレーターストーブ ST-310 / ST-340 を「卓上で囲むクッカー」に拡張するためのシステム製品群です。ベーススタンドを土台にして、料理用途に応じてアタッチメント(鍋・プレート類)を差し替える「モジュール式」の発想が最大の特徴になります。
2026年6月時点でラインナップは以下の6製品。5月1日に5製品、7月17日にスモーカー1製品が追加発売予定です。
| 型番 | 製品名 | 価格(税込) | 重量 | 発売 |
|---|---|---|---|---|
| ST-3110 | カコム ベーススタンド | ¥4,400 | 830g | 2026年5月1日 |
| ST-3111 | カコム おでん鍋(2.9L) | ¥7,700 | 1,015g | 2026年5月1日 |
| ST-3112 | カコム グリルプレート | ¥6,930 | 730g | 2026年5月1日 |
| ST-3113 | カコム ジンギスカン鍋 | ¥4,400 | 515g | 2026年5月1日 |
| ST-3114 | カコム たこ焼きプレート(14玉) | ¥4,400 | 465g | 2026年5月1日 |
| ST-180 | カコム スモーカー | ¥13,750 | 約2.4kg | 2026年7月17日予定 |
※価格・スペック出典: SOTO公式商品ページ(soto.shinfuji.co.jp・2026年6月時点)
「囲む」コンセプトの何が新しいか
これまで ST-310 系統は「ソロ用シングルバーナー」として強固な地位を築いてきましたが、料理の幅は鍋やフライパンを乗せるだけで頭打ちでした。カコムシリーズの登場で、「ST-310を中央に置いて家族や仲間で囲む卓上展開」という体験軸が生まれた、というのが最大の変化点です。
たとえばたこ焼きプレートを乗せれば、子どもたちが箸でひっくり返すワイワイ体験ができる。ジンギスカン鍋を乗せれば、大人がビールを片手に肉と野菜を囲む。グリルプレートを乗せれば、煙の少ない無煙ロースター的な焼肉になる。1台のバーナーに対して6種類の「囲む体験」がモジュール式で楽しめるのが、競合との決定的な違いです。
カコム ベーススタンド ST-3110 単体の実力
シリーズの土台となるベーススタンド ST-3110 は、Φ5mmの高強度ステンレス鋼を使った骨組み構造で、耐荷重10kgという余裕設計が最大の強みです。10kgあれば10~12インチサイズのダッチオーブンも乗せられるレベルで、単純な「五徳拡張」としてもST-310オーナーには十分価値があります。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 使用時サイズ | 幅255×奥行225×高さ135mm |
| 収納時サイズ | 幅217×奥行225×高さ38mm(フラット収納) |
| 重量 | 本体560g+遮熱板270g=830g |
| 材質 | ステンレス鋼(Φ5mm 高強度線材) |
| 耐荷重 | 10kg |
| 対応バーナー | SOTO ST-310 / ST-340 |
遮熱板+風防一体型が地味に効く
意外と見落とされがちですが、ベーススタンドには遮熱板(270g・取り外し可)が標準装備されています。ST-310は構造上、CB缶が燃焼部のすぐ下に位置するためカセットボンベの過熱リスクが指摘されることがありましたが、遮熱板でこのリスクを物理的に下げてくれます。同時に横風を遮断する風防として機能するので、燃焼効率も上がる「一石二鳥」設計です。
収納時は厚さ38mmまでフラットに折りたためるので、車載でも嵩張りません。プラド150のラゲッジに積んでも他のギアを圧迫しないサイズ感は、ランクル系のラゲッジ容量を考えても優秀です。
5アタッチメント徹底解説|どれを何に使うか
① カコム おでん鍋 ST-3111(¥7,700)
容量2.9L、本体重量1,015g。シリーズ唯一の「十字仕切り板標準装備」で、おでんなら大根・卵・はんぺん・つみれを4分割で煮込めます。アルミダイカスト本体+松材木蓋という料理感あふれる仕様で、5合まで炊飯可能というのも実用的。秋冬の鍋キャンプや、熱燗とおでんを囲む大人キャンプの主役になります。
② カコム グリルプレート ST-3112(¥6,930)
シリーズでもっとも汎用性が高いのがこのグリルプレート。最大の特徴は、プレート本体に水を張る設計で、煙の発生と油落ち時の引火を物理的に抑えてくれる構造です。PFOA不使用フッ素樹脂加工+スリット加工で、ガス2バーナー(ST-310/ST-340)でも均等加熱を狙えます。
家庭で言えば「無煙ロースター的な役割」を、ガスバーナー1台で実現できるイメージ。焚き火禁止サイトで焼肉を楽しみたい場面では、これ一枚あれば成立します。グリル後の後片付けも、水を捨ててプレートを拭くだけで完了するので、撤収時間を大幅に削減できる「地味に効く」アタッチメントです。
③ カコム ジンギスカン鍋 ST-3113(¥4,400)
容量600mL、重量515gのコンパクト設計。バランスの取れた山型と約3cmの端部立ち上がりで、ジンギスカン特有の「肉汁とタレが下に流れ落ちて野菜と一緒に蒸し焼きになる」あの味を再現できます。PFOA不使用フッ素樹脂+スリット加工で焦げ付きにくく、洗いやすい。北海道風の囲みキャンプを家族でやりたい人にはハマる一枚です。
④ カコム たこ焼きプレート ST-3114(¥4,400)
焼穴は約Φ40mm × 14玉。重量465gの軽量設計で、ハンドルが本体から突起しないフラット収納構造になっているのが地味に嬉しいポイントです。子どもたちと一緒に「ひっくり返し競争」をするだけで、サイト内のテンションが一段上がる体験型ギア。たこ焼き器を持ち込むほどではないけれど、たまにみんなで囲みたいファミキャン層に刺さります。
⑤ カコム スモーカー ST-180(¥13,750・2026年7月17日発売予定)
シリーズ唯一の燻製機能を担う、約2.4kgのアタッチメント。ST-310/340を熱源とした卓上スモーカーとして、チーズ・卵・ナッツ・ささみなどの定番燻製が、キャンプサイトで気軽に作れるようになります。ただし価格は¥13,750とシリーズ最高額で、燻製ニーズが明確にある人だけが買う「上級者向け」の位置づけです。発売は2026年7月17日予定。
競合比較|ユニフレーム ファイアグリル等とどう棲み分けるか
「囲み調理ギア」という観点で、SOTOカコムシリーズの最大の競合は、ユニフレーム ファイアグリル系の焚き火台複合製品です。両者の棲み分けを整理します。
| 項目 | SOTO カコムシリーズ | ユニフレーム ファイアグリル |
|---|---|---|
| 熱源 | CBガス(ST-310/340 が必要・別売) | 炭・薪(直火) |
| 起動の早さ | ◎ 着火数秒 | △ 火起こし15〜30分 |
| 調理バリエーション | ◎ 6種アタッチメント切替 | ○ BBQ・ダッチ・焚き火 |
| 煙 | ◎ ガスなので最小 | △ 炭・薪なので多い |
| 焚き火禁止サイト対応 | ◎ 問題なく使用可 | ✕ 焚き火台不可サイトは× |
| 体験の濃さ(雰囲気) | ○ 卓上ワイワイ系 | ◎ 焚き火の没入感 |
| 重量(ベース単体) | 0.83kg | 約2.7kg |
| 後片付け | ◎ 水捨て+拭き取り | △ 灰処理が必要 |
| 本体価格目安 | ベース¥4,400+アタッチメント | 約¥7,500 |
結論として、「焚き火の体験そのものを楽しみたい」ならファイアグリル、「起動の早さ・煙の少なさ・場所を選ばない柔軟さ」ならカコムという棲み分けが現実解です。両方持つキャンパーも多く、サイト規約や天候、家族の体調(煙への耐性)で使い分けるのが正解。焚き火台の比較は別記事「Solo Stove / ユニフレーム / スノーピーク 焚き火台比較」で詳しく整理しているので、焚き火台選びと並行検討する人はそちらも参考にしてみてください。
スキレットやダッチオーブンとの併用
ベーススタンドは耐荷重10kgあるので、10~12インチのダッチオーブンも乗せられます。スキレット vs ダッチオーブンの使い分けを理解したうえで、煮込み系はダッチをベーススタンドに、ジンギスカン的な焼き物はアタッチメントに、という併用パターンが現実的です。
どんな人に刺さるか|買うべき組み合わせ3パターン
パターンA: ST-310既存ユーザー × ソロ〜デュオ(¥11,330)
すでにST-310を所有していて、ソロ〜デュオ中心の人にはこの2点が最適解:
- カコム ベーススタンド ST-3110(¥4,400)
- カコム グリルプレート ST-3112(¥6,930)
合計¥11,330。グリルプレートは焼肉以外に、野菜炒め・餃子・お好み焼きと汎用性が高く、ベーススタンドはダッチオーブン受けにもなるので「失敗が一番少ない」買い方です。
パターンB: ファミキャン × 子どもとワイワイ(¥16,130 + ST-310本体)
子どもがいて卓上を「囲む体験」自体を演出したい家庭向け:
- カコム ベーススタンド ST-3110(¥4,400)
- カコム グリルプレート ST-3112(¥6,930)
- カコム たこ焼きプレート ST-3114(¥4,400)たこ焼きパーティ用
合計¥15,730。たこ焼きプレートは「子どもが箸を持って参戦できる料理」として最強級なので、ファミキャンのアトラクション要素が一段上がります。ファミキャン完全ガイドで紹介している他のギアと組み合わせると、「家族で囲む満足感」が大きく変わってきます。
パターンC: 大人の宴会+鍋+燻製フルセット(¥41,620 + ST-310本体)
大人の仲間内キャンプで、おでん・ジンギスカン・燻製まで一気にやりたい本格派向け:
- カコム ベーススタンド ST-3110(¥4,400)
- カコム おでん鍋 ST-3111(¥7,700)
- カコム グリルプレート ST-3112(¥6,930)
- カコム ジンギスカン鍋 ST-3113(¥4,400)
- カコム たこ焼きプレート ST-3114(¥4,400)
- カコム スモーカー ST-180(¥13,750・2026年7月17日発売予定)
合計¥41,620。秋冬のおでん+熱燗、夏のジンギスカン+ビール、いつでも燻製、と「囲み調理」のフルコースが完成します。ただし、ここまで揃えるならST-310を2台用意して、2バーナー運用するほうが調理スピードは段違いに上がります。
注意点|買ってはいけない使い方
① ST-310 / ST-340 を持っていない人は本体込みで考える
カコムシリーズはあくまで「ST-310 / ST-340 の拡張アクセサリ」です。本体を持っていない場合、ST-310本体(実勢価格 約¥7,000〜8,000)+ベーススタンド+アタッチメントで合計¥15,000〜が最低ラインになります。ST-310本体はAmazonで常時購入可能なので、未所有の人は本体から揃えましょう。
② 風が強い日は耐荷重内でも転倒リスクあり
耐荷重10kgとはいえ、ST-310+ベーススタンド+満タンの鍋(おでん2.9L=約3kg)が乗った状態で強風が吹くと、横方向への転倒リスクがゼロではありません。梅雨や荒天時のキャンプ運用では、卓上ではなく地面近くの低重心セッティングに切り替えるのが安全策です。
③ スモーカーST-180は屋根下使用必須・直下熱に注意
スモーカーは熱源直下で長時間稼働するため、テント内・タープ下での使用時は必ず一酸化炭素警報器を併設し、上方クリアランスを十分に確保すること。屋外のオープンエア環境での使用が推奨です。
④ アタッチメントの「全部買い」は冷静に
全6製品揃えると¥41,620。これは決して安くない金額で、しかも収納総重量も5kg超になります。「面白そう」で全部買って結局おでん鍋しか使わなかったパターンは、SNSのキャンプギアレビューでよく見る失敗談です。まずはパターンA(ベース+グリル)から始めて、1〜2シーズン使って必要性を見極めるのが賢い投資の仕方です。
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カコムシリーズ FAQ
Q1. ST-310を持っていなくてもカコムシリーズだけで使えますか?
A. 使えません。カコムシリーズはレギュレーターストーブ ST-310 / ST-340 を熱源として組み合わせる前提のアクセサリ群です。本体を別途用意する必要があります。
Q2. ST-310以外のシングルバーナーには対応していますか?
A. SOTO公式の対応表ではST-310 / ST-340のみが正式対応です。他社製バーナーや、SOTOの他モデル(マイクロレギュレーターストーブ等)への流用は、サイズが合わない・転倒の危険性があるため非推奨です。
Q3. 全部揃えると収納はどれくらいかさばりますか?
A. ベーススタンド(830g)+おでん鍋(1,015g)+グリルプレート(730g)+ジンギスカン鍋(515g)+たこ焼きプレート(465g)+スモーカー(約2,400g)で合計約5.95kg。ベーススタンドが収納時厚さ38mmまでフラット化できるので、専用コンテナで縦積み収納が現実的です。
Q4. 焚き火台(ユニフレーム ファイアグリル等)の代わりになりますか?
A. 完全な代替にはなりません。焚き火の「炎を見る体験」「炭火の風味」はカコムシリーズでは再現できません。逆に、焚き火台では真似できない「起動の早さ・煙の少なさ・場所を選ばない柔軟さ」がカコム側の強みです。両者は補完関係です。
Q5. プライムデーや楽天セールで値下がりしますか?
A. 2026年5月発売の新シリーズなので、初年度の大幅値下げは限定的と見ています。ただしAmazonプライムデー(2026年7月10〜13日)や楽天お買い物マラソンでは、ベーススタンド単品やST-310本体とのセット販売で実質値下げになる可能性があります。タイミングを狙う人は、エントリー忘れに注意してチェックしておくと得です。
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まとめ|ST-310を「ソロ完結」から「囲み調理」へ進化させる

SOTO カコムシリーズの本質は、「ソロ用バーナーとして完成されていたST-310 / ST-340に、家族や仲間と囲む卓上体験を追加する」という拡張提案にあります。1台のバーナーが、おでん鍋にもなり、グリルプレートにもなり、たこ焼きにもなる。この発想自体が、2026年のキャンプ調理ギア界で頭一つ抜けています。
最初の一歩としてはベーススタンド(ST-3110・¥4,400)+グリルプレート(ST-3112・¥6,930)の2点合計¥11,330で十分。ここから家族構成や料理の好みに応じて、たこ焼きプレート(子ども向け)・おでん鍋(秋冬)・ジンギスカン鍋(大人宴会)・スモーカー(上級者)を順次追加していく買い足し型が、もっとも失敗の少ない投資戦略です。
焚き火台との棲み分けが気になる人は、焚き火台の比較記事とキャンプ用ケトル比較も併読すると、卓上ギア全体の整理がつきやすくなります。プライムデーや楽天セールでお得に揃えたい人はプライムデー攻略記事を、家族でのファミキャン全般を整える人はファミキャン完全ガイドもあわせてどうぞ。
「ガスバーナー1台が、家族で囲む卓上クッカーに変身する」というワクワク感は、実際にカコムシリーズを並べてみると想像以上です。今年のキャンプシーズン、新しい囲み体験を試してみる価値は十分にあります。参考になれば幸いです。
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