
キャンプ場の夜、ランタンの下のテーブルに、家族のスマホやタブレットが「充電させて」と並ぶ。出張先のカフェでノートPCの残量が20%を切ったのに、コンセント席は全部埋まっている。そんな場面、ありませんか?
私はこの「電源が足りない問題」を、CIOのモバイルバッテリー SMARTCOBY TRIO 20000mAh 35W で乗り切ってきました。仕事でも出張でもカバンに入っている一台で、devicecampでもSMARTCOBY TRIO 20000mAh 35Wのレビューを書いています。
今回開封するのは、その前モデルに、CIOが「半固体系」と呼ぶバッテリーセルを採用したモデル SMARTCOBY TRIO 35W SS(20000mAh) です。CIOの広報さんからも「以前紹介いただいたSMARTCOBY TRIO 20000mAh 35Wの半固体系セルを採用したモデル」と説明を受けました。
つまりこの記事は、前モデルを毎日使っている人間が「SS版で何が変わって、何が変わっていないのか」を、箱・同梱物・本体ラベルの表記から確かめる開封レビューです。
今回、株式会社CIOさんから製品をご提供いただきました。私はもともとNovaPort QUADⅡ(100W/65W)やSMARTCOBY TRIO 20000mAh 35Wを自分で買い、仕事や出張で日常的に使っているCIOユーザーです。その目線で、良いところも気になるところも、実際に触って感じたままお伝えします。USBチェッカーでの出力測定や充電時間などの実測は、この後しっかり使い込んで検証し、追記していきます。
この記事で解決できる悩み
- SMARTCOBY TRIO 35W SSと前モデル(SMARTCOBY TRIO 20000mAh 35W)は何が違うのか知りたい
- 「半固体」って結局どういう意味?「燃えない」の?と気になっている
- 3ポートあるけれど、家族の端末やノートPCを同時に挿したらどうなるのか知りたい
- 同じCIOの薄型モデル SMARTCOBY SLIMⅡ とどちらを選ぶか迷っている
【結論】前モデルの使い勝手はそのままに、セルの「安心材料」を上乗せした一台
先に結論です。開封して箱・本体ラベル・公式ページを読み込んだ限り、SMARTCOBY TRIO 35W SSは「前モデルとほぼ同じサイズ・同じポート構成・同じ出力のまま、バッテリーセルをCIOの言う半固体系に変えたモデル」という結論に至りました。
- ポートはUSB-C×2+USB-A×1、USB-C単独で最大35W、複数ポート同時は合計30W。ここは前モデルと同じ
- サイズと重さもほぼ同じ(箱表記は320g)。持ち歩きの感覚は変わらない
- 変わったのはセル。箱には「発火しにくい」「半固体※電池採用」とあり、※は「当社評価・判定基準に基づく運用上の呼称」という注記
- 表面はエンボス(シボ)加工で、手に持つと無骨。指紋も目立ちにくい
- 価格は前モデルより高い(Amazonで¥9,280・2026年10月4日時点・税込)
「前モデルで不満はないけれど、家族のカバンや車に入れておくなら、セル選びにも気を配りたい」という人に、という選択肢があります。逆に「とにかく安く20000mAhが欲しい」なら、前モデルとの価格差をどう考えるかがポイントです。
Amazonプライム感謝祭は10月16日(金)から。先行セールは10月13日(火)スタート
Amazonプライム感謝祭は、先行セールが2026年10月13日(火)から、本番が10月16日(金)0時〜10月19日(月)23時59分です。CIOの充電器・モバイルバッテリー・ケーブルも、Amazonの「プライム感謝祭」カテゴリに数多く並んでいます(2026年10月4日時点)。年末の帰省や冬キャンプの前に「家族の電源係」を1台用意しておきたい方は、このタイミングで検討してみてください。
✓ ポイントアップキャンペーン同時開催(参加条件はイベントページで) ✓ 対象商品・価格は期間中に変わります
パッケージをチェック|箱に書いてあることを全部読む
まずは箱から。devicecampでは毎回、箱の文字を読み込むところから始めます。メーカーが「何を一番伝えたいか」が一番正直に出るのが箱だからです。

箱の正面には、製品名「SMARTCOBY TRIO 35W SS20000mAh」と並んで、薄紫の囲みで「発火しにくい」「半固体※電池採用」。そして「世界最小級」「スマホからタブレットまで これ一台」の文字。スペック帯は Capacity 20,000mAh/Max Output 35W/PORT USB-C×2, USB-A×1 です。
「世界最小級」はメーカーのうたい文句で、devicecampが比較して確かめたものではありません。ただ、20000mAhクラスでこの手のひらサイズというのは、前モデルを使ってきた実感としても納得感があります。

側面には、私が一番「おっ」と思った一文がありました。
傷が目立ちにくいシボ加工
一眼レフカメラのボディのような粗いシボ加工で、製品表面に傷がつきにくい機能を付加
このあと本体の質感の話で出てきますが、まさにこの「一眼レフのボディのような」表面です。同じ面には「安心の最長2年保証(CIOのWebサイトで登録すると通常1年のメーカー保証が2年に延長)」の案内もあります。

反対側の側面は、半固体系セルについての説明です。
- 「リチウム含有量を抑えた半固体※電池を採用。発熱・膨張リスクを低減し、高い安全性を実現。」
- NovaCore C2:「半固体※系バッテリーセルを用い、内部の構造安全を確保した設計」
- NovaSafety S2:「高温時の出力抑制など、ファームウェアによる安全制御を強化」
いずれも箱に書かれたメーカーの説明です。どこまでの効果があるかをdevicecampで検証したものではない、という点は添えておきます。

箱の裏は仕様表です。見出しは「最小級 だからこそ毎日使える20,000mAh」。本文には「イヤフォンなどの小型デバイス・ゲーム機・スマホやタブレットはもちろん小型ノートPCへの充電にも対応※」とあり、※の注記は「ノートPCへのPD充電は各メーカーによって必要な電圧・電力が異なります」。ここ、地味に大事なので後のスペック節で掘り下げます。
同梱物|本体・ケーブル・説明書に「半固体系」の小冊子

同梱物は次のとおりです。
| 同梱物 | 内容 |
|---|---|
| 本体 | トレーに収まった状態。保護フィルムは無し |
| 充電ケーブル | USB-C to USB-C(黒) |
| 紫のカード | CIOからの挨拶文 |
| 白い小冊子 | 「半固体系 モバイルバッテリーについて」 |
| 取扱説明書 | 日本語・英語 |
| 延長保証カード | 会員登録で製品保証を1年自動延長(通常保証1年+延長保証1年) |

紫のカードの見出しは「デイリーユースしたい 20000mAhモバイルバッテリー」。「普段使いやすい20000mAh」をコンセプトにした、という一文があり、その下に「※『半固体系』は当社の技術定義です」と小さく書かれています。
ここ、すごく誠実だと感じました。「半固体電池」という言葉には業界で統一された定義がなく、CIOは自社の基準を満たしたセルを「半固体系」と呼んでいる。それを箱にもカードにも、自分たちで明記しているわけです。
ちなみに白い小冊子「半固体系 モバイルバッテリーについて」は、使い込み編で中身をしっかり読んでご紹介します。

付属ケーブルが1本入っているので、届いたその日から本体充電もスマホへの給電もできます。キャンプや車中泊で取り回しのいいケーブルが欲しい人は、後半で紹介するCIOのスパイラルケーブルとの組み合わせもおすすめです。
本体の外観・質感|エンボス加工で無骨。手に持つと「道具」感がある

本体を手に取って最初に出た感想は、「エンボス加工で無骨な感じ」でした。
表面はざらっとしたエンボス(シボ)仕上げで、箱にあった「一眼レフカメラのボディのような」という表現がまさにぴったり。ツルツルの樹脂ではないので、指が自然に引っかかってしっかり握れます。指紋もほぼ目立ちません。

この「無骨さ」が、個人的にはキャンプやクルマとの相性の良さだと思っています。テーブルにゴトッと置いても、カバンの中で他の道具とこすれても、気をつかわなくていい雰囲気がある。前モデルのレビューでも「エンボス加工で指紋が目立ちにくい」と書きましたが、この方向性はSS版でもしっかり受け継がれています。

角に丸みのある、ころっとした直方体。天面の一角にCIOロゴが凹みで入っていて、反対側の角にドット状の表示があります。

ポートは一面にまとまっていて、USB-C/USB-A(内側が紫)/USB-Cの並び。中央のUSB-Aが紫なので、暗いテントの中や車内でも「Aはここだな」と見分けやすいのは地味に効くポイントです。


側面には丸いボタンがあります。押したときの動き(表示の切り替えなど)は、取扱説明書を読み込んだうえで使い込み編で確認します。
天面のドット表示は「何を映しているか」を使い込み編で確かめます

ケーブルを挿すと、天面の角にある約6×6マスのドットマトリクスが青白く点灯します。
CIOの公式サイトでは、このモデルについて「1%刻みのデジタル残量表示」をうたっています。ただ、今回撮った写真では、ほぼ全面が光るパターンと、枠の形に光るパターンがあり、数字そのものというより電池アイコンのような形にも見えます。

箱・カード・本体ラベルには、このドット表示が何を示すかの説明はありませんでした。なので、ここは断定せずに、充電中・放電中・残量違いで撮り分けて、使い込み編で詳しくお伝えします。前モデルのレビューで私は「残量はインジケーターLEDのみ」と書いていたので、もし本当に1%単位で読めるなら、車中泊の夜に「あと何%残ってる?」が一目で分かる、うれしい進化になります。

本体裏の定格ラベル

本体の裏には定格表示がびっしり印字されています。ここも全部読みました。要点は次の節で整理しますが、ラベルの電池種別は「Li-ion」で、丸いPSEマークが入っています。
もうひとつ、キャンプ・車中泊目線で見逃せない一文がありました。
注意:火災ややけどなどの原因となるおそれがあります。分解、強い衝撃、35℃を超える高温環境への放置、火中投入をしないでください。
35℃を超える高温環境への放置はNGと、本体にちゃんと書いてあるんです。夏の車内やダッシュボードの上、直射日光の当たるテーブルは、あっという間に35℃を超えます。「半固体系だから車に置きっぱなしでいい」とはならない、というのはここで押さえておきたいポイントです。
スペックの読み解き|「20000mAh」と「78.2Wh」と「合計30W」の意味

箱裏の仕様表と本体ラベルは数値が一致していました。公式サイトとは一部表記が違うので、実物(箱・本体ラベル)の表記を優先して整理します。
| 項目 | 箱・本体ラベルの表記 | 補足 |
|---|---|---|
| 型番 | CIO-MB35W2C1A-SSA20000 | 公式サイトの仕様表には「SS20000」表記もあり |
| セル容量 | Total Cell Capacity 20000mAh | 製品名の「20000mAh」はこれ |
| バッテリー容量 | 10000mAh/7.82VDC/78.2Wh | 公式サイトは「7.74V/77.4Wh」表記 |
| 定格容量 | 12000mAh(定格電圧5V) | 5Vで取り出す場合の定格と読めます |
| USB-C1/C2 出力 | 最大35W(20V=1.75Aまで)/PPS 3.3-11V=3A(最大33W) | 単ポート使用時 |
| USB-A 出力 | 最大22.5W | 単ポート使用時 |
| 2〜3ポート同時 | 5V=6A(合計30W Max) | C+C/C+A/C+C+A いずれも同じ |
| 入力(本体充電) | USB-C1/C2 最大35W | どちらのUSB-Cからでも充電可 |
| 蓄電時間 | 約180分 | 公式は「使用環境により異なる」と注記 |
| サイズ | 約91.5×68.8×29.5mm | 公式サイトは「約91×68.8×29.5mm」 |
| 重量 | 320g | 公式サイトは「約320g」 |
| サイクル回数 | 500回 | 公式サイトは「約500回」 |
| 価格 | ¥9,280 | Amazon・2026年10月4日時点・税込 |
出典:箱裏の仕様表・本体ラベル(実物)、CIO公式の商品ページ(2026年10月4日確認)
公式サイトでは、本体を充電しながら他の機器へ給電できるパススルー充電にも対応とされています。キャンプの電源サイトや車中泊で、コンセントにつないだバッテリーからスマホへ、という使い方ができるのはうれしいところです。
「20000mAh」なのに「10000mAh」とも書いてある理由
ラベルを見て「あれ?」と思うのが、20000mAhと10000mAhが並んでいるところ。これは同じ電池を、何ボルトで換算するかによって書き方が変わっているだけです。ラベルどおり計算すると10000mAh×7.82V=78.2Wh。電池の「量」を比べるときは、電圧に左右されないWh(ワットアワー)で見るのが確実です。
公式サイトは77.4Wh、箱とラベルは78.2Whと少し違いますが、どちらにしても100Whを下回る容量です(飛行機の話は後の節で)。
複数ポート同時は「合計30W」
ここが今回いちばん知っておいてほしいポイントです。
USB-C単独なら最大35Wですが、2ポート以上を同時に使うと、箱と本体ラベルの表記はどの組み合わせでも「5V=6A(30W Max)」。複数台を挿したときは、合計30Wを分け合う仕様です。
これが何を意味するかというと、私の理解では次のとおりです。
- スマホ・イヤホン・ゲーム機・タブレットを何台かまとめて:合計30Wを分け合う形。急速充電ほどではないけれど、「寝ている間にみんな回復」の用途なら十分戦える
- ノートPCは単独で挿すのが確実:ノートPCに35Wをしっかり届けたいなら、USB-C 1口だけで使うのが基本。他の端末と同時に挿したときのノートPC側の挙動は、USBチェッカーで確かめて追記します
前モデルも「複数ポート時は合計30W」という仕様で、ここはSS版も変わりません。「PCを挿すときは、ほかは抜く」がこの機種と仲良くやるコツだと思います。実際の配分はUSBチェッカーで確かめて追記します。
35Wでノートパソコンはどこまで充電できる?
USB-C単独なら最大35W(20V=1.75A)出るので、箱の言葉どおり「小型ノートPC」の充電には対応します。ただ、箱にも「ノートPCへのPD充電は各メーカーによって必要な電圧・電力が異なります」とあるように、PCによって受け取れる電力はさまざまです。
ノートPCに付属する充電器はこれより大きなW数のことが多いので、作業しながらつなぐなら「一気に満タン」ではなく「減りを抑える・少しずつ戻す」くらいの期待値で考えておくのが現実的だと私は見ています。前モデルでもMacBook Air(M1)を出先でつなぎ充電していましたが、使い方としてはまさにそんな感覚でした。
前モデル(SMARTCOBY TRIO 20000mAh 35W)から何が変わった?
ここがこの記事の芯です。前モデルの仕様はCIO公式ページ(2026年10月2日確認)と私の前回のレビューの記載から、SS版は箱・本体ラベルから並べています。
| 項目 | 前モデル SMARTCOBY TRIO 20000mAh 35W | SMARTCOBY TRIO 35W SS |
|---|---|---|
| バッテリーセル | 公式に「半固体」の記載なし | CIOの定義による「半固体系」セル |
| 容量 | 20000mAh | 20000mAh(セル合計)/78.2Wh |
| ポート | USB-C×2+USB-A×1 | USB-C×2+USB-A×1 |
| USB-C最大出力 | 35W | 35W(PPS最大33W) |
| USB-A最大出力 | 22.5W | 22.5W |
| 複数ポート同時 | 合計30W | 合計30W |
| サイズ | 約91×68.5×30mm | 約91.5×68.8×29.5mm |
| 重量 | 約328g | 320g |
| サイクル回数 | 約500回 | 500回 |
| 安全面の表記 | PSE認証品(公式) | 丸PSE(ラベル)+NovaCore C2/NovaSafety S2(箱) |
| 表面の仕上げ | エンボス加工(前回レビューで記載) | シボ加工(箱に記載) |
| 残量表示 | 前回レビューで「インジケーターLEDのみ」と記載 | 天面のドット表示(公式は1%単位の残量表示をうたう) |
| 価格(Amazon・2026年10月4日時点・税込) | ¥6,980 | ¥9,280 |
変わらない点|使い勝手はほぼそのまま
ポート構成・出力・複数ポート時の合計30W・サイズ感・重さは、ほぼ同じです。前モデルに慣れている私からすると、持ち替えても使い方を何ひとつ変えなくていいというのは大きな安心材料。カバンのどのポケットに入れるか、どのケーブルを合わせるか、という「自分の運用」がそのまま引き継げます。
サイクル回数も両方とも約500回で、公式は「SS版の方が長持ちする」とは言っていません。ここは誤解しないようにしておきたいところです。
変わった点|セルと、その説明の丁寧さ
一番の違いはやはりバッテリーセルです。CIOの公式サイトでは「発火リスクを大幅に低減した燃えにくい半固体系バッテリーセルを採用」と説明していて、箱では「発熱・膨張リスクを低減」とうたっています。
そのうえで公式サイトには、「半固体系セルの安全性は使用環境・条件により異なります。正規の使用方法でお使いください」という一文も添えられています。つまり「燃えない電池」ではなく、「発火しにくい方向に寄せたセル」というのがメーカー自身の立ち位置です。本体ラベルの電池種別も「Li-ion」で、リチウムイオン電池として丁寧に扱うことに変わりはありません。私もそこは前モデルと同じ感覚で付き合うつもりです。
もうひとつ、前回レビューで「インジケーターLEDのみ」と書いた残量表示が、SS版では天面のドット表示になっています。ここがどこまで便利になったかは、使い込み編で前モデルと並べて確かめます。
前モデルから買い替えるべき?
正直に言うと、前モデルを問題なく使えている人が、急いで買い替える必要はないと思います。出力も容量もサイズも同じなので、できることは変わりません。
一方で、こんな人にはSS版を選ぶ理由があります。
- これから初めてSMARTCOBY TRIOを買う(差額¥2,300でセルの安心材料を上乗せできる)
- 子どものカバンや車中泊の寝床まわりなど、自分の目が届きにくい場所で使う機会が多い
- 前モデルが手元にあって、もう1台買い足したい(自分用と家族用・車載用に分けたい)
前モデルを持っている人なら、「前モデルは仕事カバン、SS版は家族のキャンプ・車中泊セット」のように分けて持つ、という使い方も考えられます。
SMARTCOBY SLIMⅡとどっちを選ぶ?|「量のTRIO」と「薄さのSLIMⅡ」
今回、同じSMARTCOBYシリーズの半固体系モデル SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless2.2 SS10K も一緒にご提供いただきました。並べてみると、同じシリーズでもキャラクターがはっきり分かれています。


| 項目 | TRIO 35W SS | SLIMⅡ Wireless2.2 SS10K |
|---|---|---|
| 容量 | 20000mAh/78.2Wh(ラベル) | 10000mAh/39.2Wh |
| 重量(箱表記) | 320g | 約200g |
| サイズ(箱表記) | 約91.5×68.8×29.5mm | 約102×70×14mm |
| ポート | USB-C×2+USB-A×1 | USB-C×1 |
| 有線最大 | 35W(複数同時は合計30W) | 30W |
| ワイヤレス | なし | Qi2.2 最大25W |
| 本体充電 | 約180分 | 約210分 |
| 表面 | エンボス(シボ)で無骨 | スベスベで指紋がつきにくい |
| 価格(Amazon・2026年10月4日時点・税込) | ¥9,280 | ¥9,480 |

質感の違いはこの写真が一番分かりやすいと思います。左のTRIO 35W SSはエンボス加工でざらっと無骨、右のSLIMⅡはスベスベなのに指紋がつかない。SLIMⅡは背面が少し柔らかい手触りで、スマホにくっつけたときの緩衝材になってくれそうな感じがあります。同じブラックでも、触った印象は正反対です。

厚みはTRIO 35W SSが約29.5mm、SLIMⅡが約14mm。並べてみると、ほぼ倍です。
私の使い分けのイメージはこうです。
- TRIO 35W SS:家族の端末をまとめて充電する、ノートPCのつなぎ充電、2泊以上のキャンプ・車中泊、出張のカバンの「電源係」
- SLIMⅡ:iPhoneに貼り付けて普段使い、ケーブルを持ち歩きたくない日の外出、ポケットやサコッシュに入れたいとき
「1台でなんでも」ならTRIO 35W SS、「スマホのためだけに身軽に」ならSLIMⅡ。容量(Wh)の差は約2倍、重さの差は約120g。両方持ちなら、車やキャンプの拠点にTRIO 35W SSを置いて、SLIMⅡは自分のスマホにくっつけて歩き回るという役割分担が一番しっくりきそうです。

開封して想像した使い方|キャンプ・車中泊・家族旅行・出張
ここからは、前モデルを日常使いしてきた経験と、SS版の仕様を重ねて「こう使うのが気持ちいいはず」という場面をまとめます。実際の使用感は使い込み編で追記します。
キャンプ・車中泊|家族の端末を「1台で」まとめる
我が家は妻と娘3人(中学生1人・小学生2人)の5人家族で、プラド150でキャンプや車中泊に出かけます。夜になると、スマホやタブレット、ゲーム機など、充電したいものが一気に集まってくる。前モデルのレビューでも書きましたが、3ポートあるというだけで、この「順番待ち」がかなり減ります。
ただし先ほどのとおり、3台同時なら合計30W。寝る前に挿しておいて、朝までにみんなの端末が回復していればOK、という使い方が合っています。
もうひとつ車中泊目線で気をつけたいのが、本体ラベルの「35℃を超える高温環境への放置をしない」。昼間の車内に置きっぱなしにせず、日陰に置く、出かけるときはカバンに入れて持ち出すくらいの気づかいはしておきたいところです。
車内でスマホをワイヤレス充電|NovaWaveとの組み合わせ
同じく今回ご提供いただいた NovaWave Car Mount Built in Fan は、シガーソケット用の充電器が付属せず、箱には「PD30W以上の電源を推奨」とあります。TRIO 35W SSのUSB-Cは単独なら最大35Wなので、エンジンを切った休憩中や、車中泊で車の電源を使いたくないときの電源役として組み合わせられます。
ただし、ほかのポートと同時に使うと合計30Wを分け合う形になるので、NovaWaveに給電するときはUSB-C 1口だけで使うのが良さそうです。ここも実際の挙動をチェックして追記します。
家族旅行・出張|ノートPCの「つなぎ充電」と、ホテルでの本体充電
出張では、私はこのクラスのバッテリーを「ノートPCの命綱」として持ち歩いています。移動中でコンセントが使えないとき、USB-C 1口でPCをつないでおくだけで、残量の不安がかなり和らぐ。家族旅行なら、移動中は子どものタブレット、宿に着いたらPC、と役割を変えられるのも20000mAhの懐の深さです。
旅行や出張の持ち物全体は、旅行・出張ガジェット20選でもまとめています。
本体の充電はUSB-C入力の最大35Wで、蓄電時間は約180分。ホテルで寝る前に、ノートPC・スマホと一緒に充電器へまとめて挿しておく運用になります。ここで便利なのが、同じく今回ご提供いただいた NovaPort TRIOⅡ 140W 3C のようなUSB-C多ポートの充電器。私は普段NovaPort QUADⅡを使っていますが(QUADⅡのレビュー)、PC・スマホ・バッテリーを一晩でまとめて満たしたいなら、出力に余裕のある充電器と組み合わせるのが安心です。
ケーブルは「絡まない」ものを1本
車内やテントの中は、ケーブルがごちゃつきがち。同時にご提供いただいた スパイラルシリコンケーブル は、伸ばすと柔らかいのに丸めると元の束にきれいに戻るタイプで、バッテリーと一緒にポーチへ入れておくのにちょうどいい組み合わせです。
飛行機に持ち込める?|公式の記載は無いのでルール記事で確認を
出張や家族旅行で気になるのが飛行機です。TRIO 35W SSの容量は、本体ラベルで78.2Wh(公式サイトでは77.4Wh)。どちらの表記でも100Whを下回ります。
ただ、CIOの公式商品ページには、機内持ち込みの可否についての記載はありません。持ち込める個数や、機内での使用・充電の扱いなど、2026年に見直されたルールもあるので、詳しくはモバイルバッテリーの飛行機持ち込みルール2026で確認してから出かけてください。最終的には利用する航空会社の案内が優先です。
ここが良い|開封して感じたメリット
- 前モデルと同じ使い勝手のまま、セルの安心材料が増えた:ポート・出力・サイズがほぼ同じなので、乗り換えても運用が変わらない
- エンボス(シボ)加工の無骨な表面:傷や指紋が目立ちにくく、キャンプやクルマでラフに扱える道具感がある
- 3ポート(USB-C×2+USB-A×1)で家族の端末をまとめられる:USB-Aが残っているので、USB-Aのケーブルや小物もそのまま使える
- USB-C単独なら最大35WでノートPCにも対応:出張のつなぎ充電役になれる
- メーカーの説明が誠実:「半固体系」は当社定義と明記し、本体には35℃を超える高温環境への放置NGまで書いてある。読めば読むほど、隠しごとをしない作りだと感じました
ここもう一歩|知っておけば困らない3つのこと

- 複数ポート同時は合計30W:ノートPCとスマホを同時に急速充電、という使い方には向きません。PCを挿すときは単独で、が基本。前モデルから変わっていない部分です
- 本体充電に約180分かかる:35W入力なので、満タンにするには3時間ほど見ておきたいところ。キャンプ前夜には早めに挿しておくのがおすすめです
- 前モデルより¥2,300高い:機能やサイズは同じなので、この差額は「半固体系セル」への対価。ここに価値を感じるかどうかで選び方が変わります
どれも「知らずに買うと、あれ?」となりがちですが、知っていれば運用でカバーできる範囲だと思います。
おすすめな人/おすすめしない人
おすすめな人
- 家族の端末を1台のバッテリーでまとめて充電したい
- キャンプ・車中泊・家族旅行で「電源係」になるバッテリーが欲しい
- 出張でノートPCのつなぎ充電もしたいが、荷物は増やしたくない
- これから20000mAhクラスを買うなら、セルにも気を配りたい
- エンボス加工の無骨な道具感が好き
おすすめしない人
- ノートPCとスマホを同時に急速充電したい(複数ポート同時は合計30Wのため)
- 高出力が必要なノートPCをしっかり充電したい
- iPhoneに貼り付けてワイヤレスで使いたい(→ SLIMⅡの方が向いています)
- 前モデルを問題なく使っていて、性能アップを期待して買い替えたい(出力・容量は同じです)
今後の検証予定|使い込んだら追記します
今回は開封編なので、実測値は1つも書いていません。この後、実際の使用環境で次のことを検証して追記します。
- USBチェッカーでの出力測定(単ポート時・2ポート時・3ポート時の配分)
- 家族のスマホ・タブレット・ゲーム機を同時充電したときの充電時間
- ノートPCをつなぎ充電したときの残量の戻り方
- 本体の充電時間(0%から満充電まで)
- 天面ドット表示の見え方(充電中・放電中・残量の読み取りやすさ)
- 前モデルとの並べ比べ(重さ・質感・使い勝手)
モバイルバッテリー全体の中でどう位置づけるかは、モバイルバッテリーおすすめ2026でも整理しています。車中泊の電源まわりをもっと固めたい人は、ランクル車中泊 サブバッテリー・ガジェット12選も参考にしてみてください。
よくある質問
Q. SMARTCOBY TRIO 35W SSと前モデルの違いは?
一番の違いはバッテリーセルで、SS版はCIOが「半固体系」と定義するセルを採用しています。ポート構成(USB-C×2+USB-A×1)、USB-C単独で最大35W、複数ポート同時で合計30W、サイズ・重さはほぼ同じです。価格はAmazonで前モデル¥6,980、SS版¥9,280(2026年10月4日時点・税込)です。
Q. 「半固体」なら燃えないの?
燃えないわけではありません。箱には「発火しにくい」、公式サイトには「発火リスクを大幅に低減した燃えにくい半固体系バッテリーセル」とある一方で、「半固体系セルの安全性は使用環境・条件により異なります。正規の使用方法でお使いください」とも書かれています。また「半固体系」はCIOの技術定義(運用上の呼称)です。本体ラベルの注意書きどおり、35℃を超える高温環境への放置は避けましょう。
Q. 3台同時に充電するとどうなる?
箱と本体ラベルの表記では、2ポート以上を同時に使うとどの組み合わせでも「5V=6A(合計30W Max)」です。スマホやタブレットをまとめて充電するのには使えますが、ノートPCは単独で挿すのがおすすめです。実際の配分はUSBチェッカーで測って追記します。
Q. ノートパソコンは充電できる?
USB-C単独なら最大35W(20V=1.75A)出るので、小型ノートPCの充電に対応しています。ただし必要な電圧・電力はPCによって異なると箱にも注記があります。作業しながらだと「減りを抑える・少しずつ戻す」くらいの期待値で考えるのが現実的です。
Q. 飛行機に持ち込める?
容量は本体ラベルで78.2Wh(公式サイトでは77.4Wh)で、100Whを下回ります。ただしCIOの公式商品ページに持ち込み可否の記載はありません。持ち込みの個数や機内での使用ルールは飛行機持ち込みルールの記事と、利用する航空会社の案内で確認してください。
まとめ|前モデルユーザーから見た「SS版」は、安心を上乗せした同じ相棒

SMARTCOBY TRIO 35W SSは、前モデルの「20000mAh・3ポート・最大35W・手のひらサイズ」という使い勝手をそのまま引き継ぎ、セルをCIOの言う半固体系に変えたモデルでした。エンボス加工の無骨な表面は、キャンプやクルマでも気をつかわずに使える道具感があります。
複数ポート同時は合計30W、本体充電は約180分、前モデルより¥2,300高い。このあたりを理解したうえで、「家族の電源係」や「出張のつなぎ充電役」として選ぶなら、満足度の高い一台になりそうです。
ちなみに、Amazonプライム感謝祭は先行セールが2026年10月13日(火)から、本番が10月16日(金)0時〜10月19日(月)23時59分です。この製品がセール対象になるかどうか、当日の価格はAmazonでご確認ください。
買うなら、プライム感謝祭のタイミングもチェック
先行セールが2026年10月13日(火)から、本番が10月16日(金)0時〜10月19日(月)23時59分。気になっている製品は、ほしいものリストやカートに入れておくと、当日あわてずに済みます。
✓ セール対象かどうか・価格は購入前に商品ページでご確認ください
使い込んだレビュー(出力・充電時間の実測や前モデルとの比較)は、この記事に追記していきます。
参考になれば幸いです。





