
納車を待つ間(あるいは納車されたばかりの頃)に、「ランクルFJ ハンドルロック」で検索してみたことはありませんか。出てくるのはランクル300やプラド向けの情報ばかり。メーカーの適合表を開いても、FJの名前が見当たらない。買ってから付かなかったらどうしよう、と手が止まってしまう。そんなモヤっとした感じ、よく分かります。
私はプラド150に4年乗っていて、ランクルFJは未所有です。ですので「FJに付けてみた」という話は書けません。その代わり、トヨタ公式の取扱書、メーカーの適合表、公開されている統計を突き合わせて、「何が確認できていて、何がまだ確認できないのか」を線引きしながら整理しました。妻と娘3人(中学生1人・小学生2人)の5人家族で、自宅でも外出先でも車を停める家族持ちの立場として、予算をどう配分するかという目線も入れています。
先に正直なところを言うと、2026年10月時点で、私が調べた範囲ではメーカーの適合表にランクルFJが載っているハンドルロックは1つも確認できませんでした。FJは2026年5月14日発売で、まだ5か月ほど。だからこの記事は「これを買えばOK」という製品紹介ではなく、「買う前に何を確認すれば失敗しないか」という確認手順を主役にしています。
この記事で解決できる悩み
- ランクルFJに付くハンドルロックを探しているが、適合が分からない
- 1万円・3万円・7〜8万円台でそれぞれ何を候補にすればいいか知りたい
- ハンドルロックで何を防げて、何を防げないのかを正直に知りたい
- エアバッグのあるハンドルに、ロックを付けるときの注意を知りたい
【結論】FJのハンドルロックは「適合を確認してから、手間を増やす上乗せとして使う」

先に結論です。ランクルFJのハンドルロック選びで押さえておきたいのは、次の4点です。
- FJへの適合が「確認済み」と言える製品は、私の調べた範囲ではまだありません。 紹介する製品はすべて「汎用品・適合要確認」の扱いです。
- トヨタの取扱書には、FJのエンジンイモビライザーとオートアラームの説明があります。 ただしトヨタ自身が「完全なセキュリティを保証するものではない」と明記しています。ハンドルロックは、そこへ物理的な手間を上乗せする位置づけです。
- ハンドルロックは「盗難を完全に防ぐ道具」ではなく「盗む側の手間と時間を増やす抑止」です。 電子的な手口には効きません。
- ハンドルのパッド部分(エアバッグのある面)に物を取り付けない、というトヨタ取扱書の注意を踏まえて、付け方にも気を配る必要があります。
予算別の組み方の早見表です。価格は2026年10月時点の目安で、販売店によって変動します。どの予算でも、FJへの装着可否は購入前に自分で確認する前提です。
| 予算 | 候補の例 | ポイント |
|---|---|---|
| 〜1万円前後 | タイヤロック(HORNET)/低価格ハンドルロック+追跡タグ | 見える抑止と手がかり。FJでの装着可否は不明のため要確認 |
| 〜3万円前後 | TOM'S ステアリングロック | 約2万円前後の表示。FJの適合はTOM'S公式の適合検索で要確認 |
| 7〜8万円台 | DISKLOK(フルカバー型) | ハンドル径の実測が前提。径が合っても形状で付かない例がある |
下のカードは、この記事で候補として扱う3製品を並べたものです。3製品とも、FJへの装着可否は未確認です。「候補」であって「FJ適合品」ではない点だけ、先に押さえておいてください。
姉妹記事として、ランクル250のハンドルロック・タイヤロックを予算別に整理した記事も公開しています。ただしFJは別車種なので、250の内容をそのままFJに当てはめることはしていません。適合は車種ごとに別で確認してください。
FJの純正盗難防止装置|トヨタの取扱書で確認できること
ハンドルロックを考える前に、FJに最初から備わっているものを整理しておきます。ここで参照するのは、トヨタ公式の「ランドクルーザーFJ 取扱書」です。
エンジンイモビライザーシステム
取扱書には、エンジンイモビライザーシステムの章があります。要点は次のとおりです。
- キーに信号発信機が内蔵されていて、登録済みのキー以外ではエンジンを始動できない
- エンジンスイッチをOFFにするとインジケーターが点滅し、登録キーを携帯してACCまたはONにすると解除される
- システムを改造したり、取りはずしたりしない
- そして、すべての車両盗難に対する完全なセキュリティを保証するものではないと明記されている
オートアラーム
取扱書のオートアラームの章には、次のような説明があります。
- 施錠後30秒で自動的にセットされる
- スマートキーやリモコン以外でドア・バックドアが開けられたり、ボンネットが開けられたりすると、音と光で警報を出す
- T-Connectを契約していると、メールやアプリで通知を受け取れる
- 改造や取りはずしをしない
ここで線引きしておきたいこと
取扱書に章があることは確認できましたが、この2つの装置が全グレード・全車に標準装備なのか、どのグレードにどう付くのかは、私は確認できていません。トヨタ公式サイトのトップや装備紹介のページには盗難防止の記載が見当たらず、詳細は「主要諸元表・装備一覧」に載っているという案内でした。そのPDFは私の環境では内容を読み取れなかったので、標準装備かどうかは、公式の主要諸元表・装備一覧か販売店で確認してください。
私の考えをひとつ。「純正の装置があるから安心」でも「純正だけでは不安だから全部足す」でもなく、トヨタが「完全ではない」と言っている部分を、自分の使い方に合わせてどこまで補うかを考えるのが、いちばん冷静な見方だと思います。ハンドルロックは、その補い方のひとつです。
ランクルは本当に狙われているのか|統計はランクル全体の話
次に統計です。ここは両論併記で、かつ「FJ」の話ではないことを先に断っておきます。
日本損害保険協会の調査(2026年3月公表)にもとづく報道では、2025年の車両本体盗難は2,746件で、そのうちランドクルーザーが825件、約30%を占めていました。この「ランドクルーザー」にはプラドも含まれ、世代別の内訳は調査に出ていません。
一方、警察庁の統計を引用した報道では、2026年上半期のランドクルーザーの盗難は219台で、前年同期の765台から大きく減っています。それでも車名別では首位と伝えられています。
つまり、「減ってはいるが、車名別では首位という位置づけは続いている」というのが、現時点で言える範囲です。危機感を煽る話でも、「もう心配ない」という話でもありません。
そして大事な点が1つあります。FJは2026年5月の発売なので、損保協会の調査対象である2025年には、そもそも存在していません。 FJ単独の盗難統計は、私の調べた範囲では公表されていません。ですから「FJが狙われている」と言える根拠は、この記事では示せません。ランクル全体の傾向を参考にしつつ、自分の駐車環境に合わせて対策の濃さを決める、という距離感が妥当だと思います。
なお、数字の一部は報道経由です。気になる方は、損保協会や警察庁が公開している一次資料(PDF)で最新の内容を確認してください。
ハンドルロックは何を防げて、何を防げないのか
ここが、この記事でいちばん正直に書きたいところです。
防げる(というより「嫌がらせる」)もの
ハンドルロックは、ハンドルに物理的な棒やカバーを取り付けて、そのまま運転しにくくする道具です。車内を覗いた人に「この車は対策されている」と見せる効果があり、狙いやすい車から先に選ぶ側にとっては、手間が増えるぶんだけ後回しになりやすい、という考え方です。警察庁の資料でも、警報装置、ハンドルロック、ホイールロック、GPS追跡装置などを組み合わせて使うことが勧められている、と要約されています(原文は一次資料で確認してください)。
防げない(効かない)もの
- 工具で切断される場合。 安価なタイプは最初に切られやすく、ほとんど効果がないという趣旨の専門家の指摘もあります。価格が高いほど切断に時間がかかると言われますが、「切れない」わけではありません。
- CANインベーダーのような、車両の通信に外部から接続する手口。 ハンドルを固定していても成立してしまう場面があります。この手口に、リレーアタック対策の電波遮断ポーチは効きません。 ポーチはスマートキーの電波を中継される手口への対策で、CAN通信へ直接接続される手口は別の話です。
- 電子的な解錠そのもの。 ハンドルロックは、解錠を止める道具ではありません。
こうして並べると、ハンドルロックが直接の対策になるのは「物理的にハンドルを操作させない」部分だけだと分かります。だからこそ「ほかの対策と組み合わせて初めて意味が出る道具」と捉えるのが現実的です。総論はハンドルロックは有効かを整理した記事にまとめています。CAN対策の考え方はOBD2ポートからの盗難対策の記事も参考になります。
「見える抑止」という考え方
もうひとつ、ハンドルロックの価値は「付けていると外から分かる」点にもあります。ただし、これは相手の判断に委ねる話で、必ず諦めてくれるわけではありません。「止める」ではなく「選ばれにくくする」ための道具、という温度感で使うのが、長続きするコツだと思います。
FJに付く?適合を確認する5つの手順
ここからが本題です。FJで「付くか」を確認するときは、私なら次の5つを順に進めます。
手順1 メーカーの適合表を見る|「載っていない」の意味を読み違えない
キタコのSHL-02+ プレミアムの適合車種リストを見ると、掲載されているのはプラド150、300、250、70(76系)などで、FJは載っていませんでした。ここで注意したいのは、次の2点です。
- キタコの適合データには「2025年11月現在」という注記があり、FJの発売(2026年5月14日)より前の時点のものです。
- この製品は2026年8月28日に廃番になっています。
つまり「載っていない」は、「FJに付かない」という意味でも「付く」という意味でもありません。判断材料がない、というだけです。適合表を読むときは、載っている・載っていないの前に、データの時点が車の発売より前か後かを見てください。なお、廃番品を新規で買う前提の記事ではないので、キタコ製品は推奨していません。
手順2 TOM'S公式の適合検索を、自分で操作して確かめる
TOM'Sは、公式サイトの適合検索で、車種・型式・年式を選んで確認する形式です。私が確認した時点では、車種の選択肢に「ランドクルーザーFJ」は見えませんでした(「ランドクルーザー」「ランドクルーザープラド」「FJクルーザー」の選択肢はありました)。ただし、この検索は対話式で、私の環境では結果を確定できていません。ここはご自身で操作して、FJの型式(TRJ240W)や年式で出るかを確かめるのが確実です。出てくるまでは「適合要確認」のままとして扱ってください。
「ランドクルーザー」のまま選べる場合でも、300系・250系の話と混ざらないよう、型式まで合わせて確認してください。
手順3 ハンドル径を実測する
DISKLOKのようにサイズ展開のあるタイプは、ハンドル径に合わせて選びます。海外小売の表記では、Sが35〜38.9cm、Mが39〜41.5cm、Lが41.5〜44cmとされています(小売表記なので、購入時は販売ページで再確認してください)。
ただし、FJのハンドル径は、私は一次情報で確認できていません。 「250とほぼ同じ」といった話も見かけましたが、出典を辿っても裏が取れなかったので、この記事では使いません。納車後ならメジャーで実測してください。しかも、フォーラムには「サイズは合っているのに、特定の車種で付かなかった」という報告もあります。径が合うことは、付くことの保証にはなりません。
手順4 パドルシフトなど、ハンドル周りの形状を確認する
キタコ製品の注記には、「一部パドルシフト付き車は非対応」とありました。FJにパドルシフトがあるかどうかは、私は一次情報で確認できていません。トヨタの発表ではシフトまわりが「6 Super ECT」とシフトノブの記載だけでした。購入前に実車か販売店で、ハンドル裏にパドルがあるか、スポークの形状はどうかを確認してください。
また、同じキタコの注記には「エンジンスイッチOFFでハンドルが上に動く車両は、必ずOFFの状態で脱着」とあります。FJにこの動作があるかは未確認です。取扱書では、ハンドルは手動のレバー式で上下・前後に調整する説明になっています。
手順5 販売店・メーカーへ「ランドクルーザーFJ(TRJ240W)」で問い合わせる
最後の確実な手段が、問い合わせです。車名だけでなく、型式TRJ240Wと年式を添えて、「ハンドルロックの装着実績があるか」「ハンドル形状は確認済みか」を聞きます。FJは発売から日が浅いので、「実績はまだない」という回答になる可能性もあります。それも大切な情報です。
そして、購入前に返品の条件を必ず確認してください。適合が不安なときほど、返品できるかどうかが保険になります。販売元(メーカー直販か、第三者の出品か)も、あわせて見ておくと安心です。
取り付け時の注意|エアバッグのパッド面・ステアリングスイッチ・傷
ここは、ハンドルロックを使うときの大事な注意です。トヨタのFJ取扱書にある警告を、そのまま引用します。
- 運転席にはSRSエアバッグ(運転席デュアル)が装備されています。取扱書のSRSエアバッグの章には、「ダッシュボード・ハンドルのパッド部分・インストルメントパネル下部などには何も取り付けたり、置いたりしない」という趣旨の記載があります。
- さらに、「エアバッグがふくらむ場所を覆うようなアクセサリーを使用しない」という趣旨の警告もあります。
- ハンドルのパッド部分が傷付いたり、ひび割れたりしたら、販売店で点検を受けるようにとも書かれています。
ここで誤解してほしくないのは、取扱書はハンドルロックそのものには触れていないという点です。メーカーがハンドルロックを禁止しているとも、許可しているとも、私は言えません。そのうえで、私なら次のように考えます。
- 走行中に付けたままにしない。 取り付けたまま走行するのは、そもそも論外です。
- パッド面(ホーンパッドの面)を押し込んだり、こじったりする使い方は避ける。 取扱書の警告の趣旨を踏まえた私の判断です。パッド面に当たって力がかかる形状のロックは、特に慎重に検討します。
- 傷防止の養生をする。 ハンドルの革やパッド面に、硬い金属が直接当たらないようにします。取り付け前にハンドルの汚れを拭いておくのも地味に効きます。
もうひとつ、ステアリングスイッチの存在も頭に入れておきます。取扱書によると、FJのステアリングスイッチは通話・音量(+/−)・音声操作の3種です。ロックの形状によっては、これらを操作しにくくなる場合がありますが、スイッチの位置は文章での説明がなく、私は図でしか把握できていません。実車で、ロックを付けた状態でも乗り降りや操作の邪魔にならないかを、納車後に確かめてください。また、取扱書にはステアリングヒーターの説明もあり、装備している車両があるようです。装備の有無はご自身の車で確認してください。
予算別おすすめ①〜1万円前後:「見える物理ロック」と追跡の手がかり
ここからは候補の整理です。繰り返しますが、どれもFJへの装着可否は未確認です。
この予算帯の考え方は、「手間を増やして見せる」と「万一のときの手がかりを残す」の2本立てです。
タイヤロック:HORNET LT51Y
1万円前後で現実的に選べるのが、HORNETのタイヤロックです。タイヤとホイールの間に固定する形で、車を動かしにくくするタイプです。2026年10月時点で、Amazonの実勢価格は約1万円前後でした(変動します)。
ただし、FJの純正タイヤ幅やホイール形状は、公式の諸元表で確認するところまで至っていません。 そのため、装着できるかどうかは不明です。ネットには数値の出ているサイトもありますが、自動集計で正式な諸元ではないため、この記事では使いません。購入前に、諸元表で純正タイヤ・ホイールの寸法を確認し、製品の対応サイズと照らす手順を踏んでください。
プラド150では、HORNETのタイヤロック(LT-50R)を装着できました。装着時にホイールを傷つけないよう保護するひと手間は、HORNETタイヤロックの記事にまとめています。ただしこれはプラド150の話で、FJの話ではありません。 LT51YはLT-50Rとは別型番でもあります。
低価格のハンドルロック:HORNET LH-12R
もうひとつの候補が、低価格帯のHORNET LH-12R(ハンドルロック)です。Amazonの商品ページには対応するハンドル径の記載が見当たらなかったので、FJとの相性は「要確認」にとどめます。何度か触れたとおり、安価なタイプは切断されやすいという指摘があるため、期待値は「見える抑止」までです。
追跡の手がかり:AirTagなどの追跡タグ
地味に効くのが追跡タグです。ただし、AirTagなどはGPSではありません。近くにいるほかの対応端末を経由して位置が更新される仕組みなので、人通りの少ない場所では更新されにくいこともあります。「GPS並みに追える」と期待しないほうが安全です。追跡方式の違いはGPSトラッカー比較の記事に整理しています。
この予算帯の候補は、前掲のカード(LT51Y・LH-12R)に加えて、追跡タグをこちらに置いておきます。
予算別おすすめ②〜3万円前後:TOM'S ステアリングロック
2つ目の予算帯は、3万円前後です。1万円帯の「見せる抑止」から一段上げて、ステアリング周りをしっかり固定するタイプです。
TOM'Sのステアリングロックは、ハンドルの上部を挟んで固定するタイプで、約5秒で装着できる、重さは約2.7kg、サイズは465×170×160mmとされています(販売・中古ページの記載で、メーカー公式の数値ではありません)。販売店の表示では約2万円前後でした。時点は販売店によって異なるので、購入前に実勢を確認してください。
2024年11月の発表報道では、対応例として200系・300系などが挙げられていました。FJの記載は見当たりません。 先ほどの手順2のとおり、公式の適合検索で自分で確かめるまでは「適合要確認」です。また、このタイプはハンドル上部を挟む構造なので、パッド面に力がかからない付け方かも、実際の形状を見て判断したいところです。
私は、公式の適合検索で「FJ」または「TRJ240W」が確認できた場合にだけ、この予算帯を本命候補にするつもりで見ています。確認できないうちは、販売店への問い合わせを優先します。
TOM'S ステアリングロックを探す(FJ適合は購入前に要確認)
検索結果には、ランクル200系・300系向けの表記も混ざります。型式(TRJ240W)と適合表記を、TOM'S公式の適合検索や販売店で確認してから選んでください。
楽天市場でTOM'S ステアリングロックをランドクルーザーFJで検索
Amazonでトムス ステアリングロックをランドクルーザーFJで検索
✓ FJ適合は購入前に要確認 ✓ 価格は販売店により変動 ✓ 販売元・返品条件も確認
予算別おすすめ③7〜8万円台:DISKLOK(フルカバー型)
3つ目は、7〜8万円台のDISKLOKです。ハンドル全体を覆うように取り付けるフルカバー型で、ハンドルを回せなくするタイプです。価格は、2026年10月時点のAmazonで8万円台(約83,500円)でした(出品者や時期によって変動します)。
「高い=万能」ではない
「最強クラス」といった表現を見かけることがありますが、私はそこまで言い切れないと考えています。ハンドルロックである以上、CANインベーダーのような電子的な手口には効きません。あくまで「物理的な手段としては手間がかかる部類」という位置づけです。
選ぶときの注意点
- サイズ選びが最重要です。 ただし、FJのハンドル径が確認できていないため、この記事ではS・M・Lのどれを選ぶべきかは書きません。納車後に実測し、販売ページのサイズ表と照らしてください。
- 日本公式の車種別適合表は、私の調べた範囲では見当たりませんでした。 径が合っても、スポークやパッド面の形状で付けにくいことがあります。
- 取り付け・取り外しの手間が増えます。 毎日乗る車だと、手間が増えるぶん、結局付けなくなることも考えられます。
- フルカバー型は、パッド面を覆う形になりやすいので、前の章で触れたエアバッグ周りの注意と、特に相性をよく考える必要があります。取扱書の趣旨と合うかは、購入前に販売元へ確認したいポイントです。
7〜8万円台は決して安い買い物ではありません。私なら、実測でサイズが確認でき、返品条件も確認でき、日常的に付け外しを続けられるかを想像できてから判断します。DISKLOKのカードは、結論の章の3製品のカードに入れてあります。
ハンドルロック+α|多重防御の組み合わせ
ここまで読んで、「結局、ハンドルロックだけでは足りないの?」と感じた方もいると思います。その感覚は正しくて、盗難対策は組み合わせが基本です。
- 純正装置の確認。 イモビライザーやオートアラームの扱いを、販売店で確認しておく。
- CAN対策。 OBDポートのロックなど、ハンドルロックで届かない領域を補う手段があります。ただし、FJのOBDポートの位置や形状に製品が合うかは、私は確認できていません。適合確認が前提です。詳しくは、先ほど紹介したOBD2ポートの記事をご覧ください。
- 追跡手段。 追跡タグやGPSトラッカーで、万一のときの手がかりを残す。
- 駐車環境。 人目につく場所、センサーライト、車止めなど、自宅の駐車場でできる工夫も地味に効きます。
- 保険。 車両保険で盗難の補償がどこまで出るかは、契約内容によって変わります。気になる方は、契約中の保険会社で確認しておくと安心です。
ランクル300向けに盗難対策をまとめたランクル300の盗難対策ガイドは、適合が異なる部分もありますが、考え方の参考になります。FJの用品全体の流れはランクルFJのアクセサリー25選に、納車後の優先順位はランクルFJ納車後にやること10選にまとめています。盗難対策は、そのうちのひとつとして位置づけるくらいが、ちょうどいいと思います。
購入前チェックリスト|買ってから「付かない」を防ぐ
ここまでの内容を、購入ボタンを押す前の確認項目として整理します。
- メーカー適合表の「データ時点」を見たか。 FJ発売(2026年5月14日)より前のデータなら、「載っていない」は判断材料になりません。
- メーカーの適合検索か問い合わせで、「ランドクルーザーFJ(TRJ240W)」を確認したか。
- ハンドル径を実測したか。 径が合っても付かない例がある点も忘れずに。
- パドルシフトの有無と、ハンドル裏・スポークの形状を見たか。
- エアバッグのあるパッド面に、力がかからない・覆わない付け方か。
- タイヤロックなら、純正タイヤ・ホイールの寸法を公式の諸元表で確認したか。
- 販売元・保証・返品条件を確認したか。
- 価格は購入直前の実勢で見たか。
- 日常で付け外しを続けられるか想像したか。
ひとつでも不明な項目が残るなら、そこだけ先に解消してから買うほうが、結果的に出費を抑えられると私は考えています。
よくある質問(FAQ)
Q1. ハンドルロックを付けたまま走れますか?
走れません。ロックを外してから走行します。取り付けたまま走ろうとするのは危険です。必ず外した状態で運転してください。
Q2. スマートキーの車でも使えますか?
ハンドルロックはスマートキーとは別の物理的な道具なので、キーの方式そのものは選ぶ基準になりにくいです。ただし、FJのハンドル形状やパドルシフトとの相性は製品ごとに異なり、私は確認できていません。適合は購入前に確認してください。
Q3. ランクル250用の情報は、FJにも使えますか?
そのまま使うことはおすすめしません。250で付くという情報は、FJで付くという保証にはならないからです。この記事でも、250との類似を根拠にした記述はしていません。FJの型式(TRJ240W)で、メーカーや販売店に確認してください。
Q4. 廃番になったキタコ製品を、中古で買っても大丈夫ですか?
私は、おすすめしにくいと考えています。キタコの適合データはFJ発売より前の時点のもので、FJに付くかも分かりません。そのうえ、状態やキーの本数、付属品が分からないことがあり、メーカーのサポートも受けにくくなると考えたほうが安全です。
Q5. 電波遮断ポーチだけで十分ですか?
十分とは言えません。電波遮断ポーチはリレーアタック対策としては有効とされますが、CANインベーダーのように車両の通信へ直接接続する手口には効きません。物理的なロック、追跡、CAN対策を組み合わせる考え方が基本です。
Q6. FJの純正のイモビライザーがあれば、ハンドルロックは不要ですか?
不要とは言い切れません。取扱書でもトヨタ自身が「完全なセキュリティを保証するものではない」としています。ハンドルロックは、その上に手間を足す選択肢です。付けるかどうかは、駐車環境と、毎回付け外しする手間を許容できるかで決めるのが現実的です。
まとめ|適合の確認が先、製品選びはその後

最後に、この記事のポイントを整理します。
- FJへの適合が「確認済み」と言えるハンドルロックは、私の調べた範囲ではまだありません。紹介した製品はすべて汎用品・適合要確認です。
- トヨタの取扱書には、イモビライザーとオートアラームの説明があります。ただし「完全なセキュリティを保証するものではない」とも明記されています。標準装備かどうかは、公式の主要諸元表・装備一覧で確認してください。
- ハンドルロックは「抑止」で、万能ではありません。電子的な手口には効きません。
- エアバッグのあるパッド面には物を取り付けない、という取扱書の注意を踏まえて、付け方を選びます。
- 予算別に、1万円前後(タイヤロックや低価格ロック+追跡)/3万円前後(TOM'S)/7〜8万円台(DISKLOK)という組み方がありますが、どれもFJでの装着可否は購入前に自分で確認する必要があります。
- 盗難統計はランクル全体の話で、FJ単独の統計はありません。
買う前の最終チェックは、①メーカー適合表のデータ時点とFJの記載、②TOM'S公式の適合検索や販売店への問い合わせ、③ハンドル径の実測、④返品条件の確認、の4つです。FJは発売からまもない車なので、メーカー側の適合情報が今後更新される可能性もあります。購入直前にもう一度確認してください。
FJの用品全体や納車後の優先順位は、前の章で紹介した2本の記事とあわせて見ていただくと、全体がつかみやすくなります。盗難対策は、お金をかければ安心という話ではなく、「自分の使い方で続けられる組み方」を選ぶのが一番だと私は思います。この記事が選ぶときの参考になれば幸いです。



