
「ポータブルプロジェクター」を買ってキャンプに持って行ったら、電源がなくて映せなかった——。
笑い話みたいですが、これ、実際に起こり得ます。というのも、いま売られているプロジェクターには「ポータブル」と名乗っているのにバッテリーを内蔵していない機種が普通に存在するからです。しかもメーカーの製品ページを見ても、バッテリーの有無がひと目で分かるとは限らない。「軽い・小さい・持ち運べる」と「電源なしで動く」は、まったく別の話なんです。モヤっとしませんか?
私もキャンプや車中泊で「プラドの横で映画を1本」をやりたくて機種を調べているのですが、この「ポータブル≠電源いらず」の落とし穴が想像以上に深かった。そこで今回は、主要13機種+αの公式スペックページを1機種ずつ確認して、「バッテリー内蔵が公式に確認できた機種」「非搭載と公式が明記している機種」「公式に記載がなく断定できない機種」の3つに仕分けしました。
先に正直に書いておくと、私はプロジェクターを1台も所有していません。だからこの記事に実測値はなく、すべて各メーカーが公式に公表しているスペックの整理です。ただ、今回に関してはそれが弱点にならないと思っています。この記事の価値は「どれが一番明るいか」ではなく、「公式がバッテリーについて何と書いているか(あるいは何も書いていないか)」を機種横断で確認したことそのものだからです。出典は全部末尾に載せます。
この記事で解決できる悩み
- 「ポータブルプロジェクター」を買えば電源なしで使えるのか知りたい
- バッテリー内蔵の機種だけを一覧で比較したい
- 公称の「2.5時間」「4.5時間」がどこまで信用できる数字なのか知りたい
- バッテリー非内蔵の機種をキャンプ・車中泊で使う方法があるのか知りたい
【結論】プロジェクターの「ポータブル」は3種類に分かれます

いきなり結論です。2026年8月時点で私が公式スペックを確認できた範囲では、持ち運び系プロジェクターは次の3分類になります。
| 分類 | 意味 | 該当機種(2026年8月18日時点・公式ページで確認) |
|---|---|---|
| ① バッテリー内蔵(公式確認済み) | 電源なしで動く時間が公称されている | Anker Nebula Capsule Air/Capsule 3/Capsule 3 Laser/Mars 3 Air、XGIMI Halo+(新旧)/Nova/Elfin Flip Pro、Aladdin Poca/Poca Laser、JMGO PicoFlix、BenQ GV31/GV50 の13機種 |
| ② バッテリー非搭載(公式が明記) | 電源(AC・ポタ電・モバイルバッテリー等)につながないと動かない | JMGO N1S Nano(公式スペックに「バッテリー:無し」と原文記載)、JMGO PicoPlay+(本体非内蔵・バッテリー内蔵スタンドは別売)、Anker Soundcore Nebula P1/P1i(本体バッテリーなしと公式明記)、XGIMI MoGo 2 Pro (New)(スペック表のバッテリー容量・再生時間欄が「/」=非搭載表記) |
| ③ 公式に記載なし(=断定不可) | 内蔵とも非搭載とも公式は書いていない | XGIMI MoGo 3 Pro、XGIMI Elfin Flip Plus |
ポイントは3つあります。
- 「ポータブル」カテゴリで売られていても、②と③が混ざっている。特にJMGO N1S NanoやSoundcore Nebula P1iのような軽量機は、見た目だけでは①と区別がつきません
- ③の「記載なし」を「非搭載」と書いてしまっているサイトも見かけるのですが、これは正確ではありません。公式が明言していない以上、この記事では「不明」として扱います
- ②は欠陥ではなく設計思想です。バッテリーを省いた分だけ軽く・安くできて、USB-C給電で動かす前提の機種。後述しますが、キャンプ・車中泊ではむしろ①より合理的な場面もあります
つまり「バッテリー内蔵プロジェクターが欲しい」なら、見るべきは①の13機種。「持ち運べればよくて、電源は現地で確保できる」なら②③も候補に入る——という整理です。どちらが上ではなく、使い方で選ぶ話です。
なお、エプソンの現行家庭用(Lifestudio系 EF-61/62/71/72/73)は公式仕様表にバッテリーの記載がなく、Samsung The Freestyleは日本のサムスン公式販路が確認できなかった(2026年8月18日時点)ため、本記事の比較対象からは外しています。詳細は後半の「買う前の注意」で触れます。
バッテリー内蔵で選ぶなら公式スペックから
内蔵の有無と駆動時間の測定条件は、公式ページが唯一の正確な情報源です。
✓ 各社公式ストア ✓ 価格・在庫・セール状況は公式でご確認ください
その「2.5時間」、測定条件を見ましたか?|公称駆動時間は横並び比較できません
比較表の前に、どうしても先に書いておきたいことがあります。各社が公称する駆動時間は、測定条件の開示レベルがバラバラで、数字だけの横並び比較ができません。
各社の公式ページに書かれている条件の原文を並べてみます(2026年8月18日取得)。
| メーカー | 駆動時間に付いている条件の表記 | 開示されている条件 | 開示されていない条件 |
|---|---|---|---|
| Anker Nebula | 「※エコモード・Wi-Fi利用時」(Capsule Airは「Wi-Fi利用時、エコモード基準」) | 輝度モード+Wi-Fi状態 | 音量 |
| XGIMI | Halo+ (New)は「音量を50%に設定したEcoモードで使用した場合」、Nova・Elfin Flip Proは「エコモード時」 | 輝度モード(Halo+ Newは音量まで) | Wi-Fi |
| Aladdin X | 「省エネモード時」 | 輝度モード | 音量・Wi-Fi |
| JMGO | PicoFlixは「※ECOモード時」 | 輝度モード | 音量・Wi-Fi・標準モード時の値 |
| BenQ | GV31は条件の記載なし。GS50に「コンテンツのタイプ、メディアのソース、プロジェクターの設定によって異なります」という免責文のみ | なし | モード・音量・Wi-Fiすべて |
この表から、公式表記だけを根拠に言えることが2つあります。
その1:条件を開示している社はすべて、公称値が「エコモード(=輝度を落とした状態)」前提です。フル輝度での駆動時間を開示しているメーカーは、私が確認した範囲では1社もありません。「明るさ全開なら公称より短くなる」のは、各社の条件表記そのものが根拠になります。
その2:開示の粒度が社ごとに違うので、「AnkerのCapsule 3は2.5時間、BenQのGV50も2.5時間、だから同等」とは言えません。音量50%まで指定して測ったXGIMIの2.5時間と、条件が一切書かれていないBenQの2.5時間は、そもそも同じ土俵の数字かどうか分からないからです。
実はこの構図、当サイトで以前書いた「ISOルーメンとANSIルーメンは測定規格が違うので明るさの数値を直接比較できない」という話とまったく同型です。詳しくはXGIMIとAladdin Xの比較記事で書いたので、明るさの単位問題が気になる方はそちらもどうぞ。
というわけで、次の比較表の駆動時間は必ず測定条件とセットで読んでください。条件を切り離した瞬間、あの数字は意味を失います。
バッテリー内蔵が公式確認できた13機種 比較表
お待たせしました。①の13機種です。スペックはすべて各メーカー公式ページの公表値(2026年8月18日取得)、価格は同日時点のもので、セールにより大きく変動します。
| 機種 | 内蔵バッテリー | 容量 | 公称駆動時間(※測定条件) | 明るさ(単位に注意) | 重量 | 価格(2026年8月18日時点) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Anker Nebula Capsule Air | ✅ | 非公開 | 約2.0時間(※Wi-Fi利用時・エコモード基準) | 150 ANSIルーメン | 約650g | 49,990円 |
| Anker Nebula Capsule 3 | ✅ | 非公開 | 約2.5時間(※エコモード・Wi-Fi利用時) | 200 ANSIルーメン | 約850g | 69,990円〜 |
| Anker Nebula Capsule 3 Laser | ✅ | 非公開 | 約2.5時間(※エコモード・Wi-Fi利用時) | 300 ANSIルーメン | 約950g | 119,900円〜 |
| Anker Nebula Mars 3 Air ⚠️公式売り切れ | ✅ | 非公開 | 約2.5時間(※エコモード・Wi-Fi利用時) | 400 ANSIルーメン | 約1.7kg | 89,990円(公式ストア売り切れ) |
| XGIMI Halo+ (New) | ✅ | 59.454Wh | 動画2.5時間/音楽5時間(※音量50%・Ecoモード時) | 700 ISOルーメン | 約1.6kg | 129,800円 |
| XGIMI Halo+(旧) | ✅ | 59.454Wh | 2.5時間 | 700 ISOルーメン | — | 74,990円(セール価格) |
| XGIMI Elfin Flip Pro | ✅ | 54Wh(15,000mAh) | 動画約2時間(※エコモード)/音楽最大5時間 | 400 ISOルーメン | 1.42kg | 69,800円 |
| XGIMI Nova | ✅ | 38.48Wh | 動画最大1.2時間/音楽最大4時間(※エコモード時) | 250 ISOルーメン | 1.4kg | 39,900円 |
| Aladdin Poca | ✅ | 71.28Wh | 動画最大2.5時間/音楽最大6時間(※省エネモード時) | 450 ANSIルーメン | 1.31kg | 69,900円 |
| Aladdin Poca Laser | ✅ | 71.28Wh | 動画最大2.5時間/音楽最大6時間(※省エネモード時) | 550 ANSIルーメン | 1.32kg | 99,900円 |
| JMGO PicoFlix | ✅ | 10,000mAh | 4.5時間(※ECOモード時。標準モード時の値は公式記載なし) | 420 ISOルーメン | 約1.3kg | 89,980円(2年保証)/92,400円(3年保証) |
| BenQ GV31 | ✅(リチウムイオンNCM) | 非公開 | 動画180分/音楽300分(※条件の公式記載なし) | 300 ANSIルーメン | 公式記載なし | 実勢価格は販売店により変動(価格.com等で要確認) |
| BenQ GV50 | ✅(リチウムイオンNCM) | 非公開 | 2.5時間(※条件の公式記載なし) | 500 ANSIルーメン | 2.1kg | 実勢価格は販売店により変動(価格.com等で要確認) |
表の読み方について、3点だけ注意してください。
- 明るさのANSIルーメンとISOルーメンは測定規格が異なるため、数値を直接比較して優劣を語れません。「700 ISOのHalo+は450 ANSIのPocaより明るい」とは言い切れない、ということです
- 駆動時間はエコモード等の条件付き公称値(BenQは条件の記載自体なし)で、前の章のとおり開示レベルが社ごとに違うため、こちらも単純比較不可です
- 価格はセール・時期により変動します。特にXGIMIはセール幅が大きく、旧Halo+の74,990円はセール時の価格です
メーカー別に見たときの個性
表だけだと見えにくい各社の特徴を、公式スペックから読める範囲で補足します。
Anker Nebulaは、面白いことにバッテリー容量(Wh/mAh)を公式製品ページで公開していません。4機種すべてです。その代わり「エコモード・Wi-Fi利用時」という条件付きの再生時間を明示していて、「容量ではなく観られる時間で選んでくれ」という思想を感じます。充電はUSB-C(Capsule Airで約2.5時間、Capsule 3で3.5時間、Capsule 3 Laserで2.5時間)ですが、対応W数やPD規格は公式に記載がないため、「手持ちのモバイルバッテリーで充電できるか」はこの記事では断定しません。重量650gのCapsule Airはこの13機種で最軽量です(解像度は1280×720なので、画質より身軽さ優先の機種です)。
XGIMIは容量・駆動時間とも開示が丁寧で、特にHalo+ (New)は「音量を50%に設定したEcoモード」という測定条件まで公式に書いています。今回確認した中で音量条件まで開示していたのはXGIMIだけでした。誠実だと思います。ここだけは注意ですが、Halo+は新旧が別製品として併売中で、旧Halo+は公式の製品一覧には載っていないものの製品ページからまだ買えます(2026年8月18日時点)。もうひとつ、Novaの動画駆動はエコモードでも最大1.2時間と短めで、これは映画1本用というよりバッテリー付きスピーカー兼サブ画面という立ち位置ですね。
Aladdin XのPoca/Poca Laserは、容量が公式確認できた機種の中では最大の71.28Wh。それで動画2.5時間・音楽6時間(省エネモード時)です。天井シーリング型で有名なAladdin Xがポータブルに持ってきた機種で、詳しい比較は先ほどの比較記事で扱っています。
JMGOのPicoFlixは公称4.5時間(ECOモード時)と、公称値としては13機種で最長です。ただし容量表記は10,000mAhのみでWh換算は非公開、標準モード時の駆動時間も非公開。そして後述しますが、公式FAQに「充電が完了しましたら、ケーブルを外してご使用ください」とあり、充電しながらの長時間使用は非推奨です。ここは購入前に知っておきたいポイント。
BenQのGV31/GV50は、バッテリー種類(リチウムイオンNCM)は書いてあるのに容量は非公開、駆動時間の測定条件も記載なし。一方でUSB-C PDの入力と出力の両対応という珍しい仕様を持っていて、プロジェクター側からスマホへ給電することもできます。GV50は500 ANSIルーメンのレーザー光源機で、内蔵組の中では明るさに振った選択肢のひとつです。
Nebulaの内蔵バッテリー機はAnker公式で確認できます
駆動時間の測定条件や充電仕様は、公式の製品ページがいちばん正確です。表で気になった機種があれば、条件つきの公称値まで含めて確かめてみてください。
✓ Anker公式ストア ✓ 在庫・価格は公式で最新をご確認ください
USB-C PD給電という「第3の道」|非内蔵機はポタ電直結で化けます
さて、ここからが交差点です。「バッテリー非搭載=キャンプで使えない」ではありません。②の非搭載機の多くはUSB-C PD給電に対応していて、ポータブル電源のUSB-Cポートに直結すれば動くんです。
| 機種 | バッテリー | 公式の給電仕様 |
|---|---|---|
| JMGO N1S Nano ⚠️公式売り切れ | ❌非搭載(公式明記。「モバイルバッテリーでの給電可能」とも明記) | USB-C 65W PD 3.0 |
| JMGO PicoPlay+ | ❌本体非内蔵(バッテリー内蔵スタンドが別売) | USB-C 65W PD 3.0(給電専用) |
| XGIMI MoGo 2 Pro (New) | ❌非搭載(スペック表のバッテリー欄が「/」表記) | 65W |
| XGIMI MoGo 3 Pro | ❓公式記載なし(断定不可) | USB-C PD3.0 65W給電(65〜150W入力対応) |
| XGIMI Elfin Flip Plus | ❓公式記載なし(断定不可) | 65W |
| Anker Soundcore Nebula P1 | ❌本体非搭載(着脱スピーカー部のみ最大20時間再生) | USB-C・100W以上対応の充電器+5A対応ケーブルが必要 |
| Anker Soundcore Nebula P1i | ❌非搭載(公式明記) | 140W以上に対応した充電器とケーブルが必須 |
この直結方式、実は効率面で理にかなっています。ポータブル電源のACコンセントを使うと、内部でDC→AC変換のロス(約2割)が発生しますが、USB-Cポートからの直結ならAC変換を挟みません。どのポータブル電源を選ぶかはポータブル電源おすすめ10選で容量帯ごとに比較しています。第1弾のポータブル電源×プロジェクターの稼働時間早見表で使った公式計算式(容量Wh×0.8÷消費電力W)をそのまま当てはめると、AC経由でも1024Whクラス×65W機で約12.6時間。映画6本分です。USB-C直結ならロスが減る分、さらに長く粘れる方向に振れます。内蔵機の公称2〜2.5時間と比べてみてください。「電源いらず」を捨てた機種のほうが、電源さえ持ち込めば圧倒的に長時間動くという逆転が起きるわけです。
ただし、W数の確認だけは絶対にサボらないでください。Soundcore Nebula P1は100W以上、P1iに至っては140W以上のUSB-C出力が必須で、ポータブル電源によくある「USB-C 65W」や「100W」のポートでは足りない、あるいはギリギリです。65W給電機(N1S Nano・PicoPlay+・MoGo系・Elfin Flip Plus)なら現行ポタ電の多くで動きますが、P1/P1iを狙うならUSB-C 140W級以上の出力ポートを持つ電源を選ぶ必要があります。
そして内蔵組にもこの話はつながります。JMGO PicoFlix(65W PD 3.0)とBenQ GV31/GV50(PD入出力対応)は、内蔵バッテリーで観て、ポタ電から再充電して延長という二段構えができます。「内蔵2.5時間で映画1本、観終わったらポタ電で充電して翌日また1本」——連泊キャンプの現実解はこの運用だと思います。
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用途別おすすめ|「内蔵」と「直結」をどう使い分けるか
3分類と給電方式を踏まえて、シーン別に考えてみます。価格・在庫は2026年8月18日時点のもので変動します。
キャンプで家族と映画1本 → 内蔵機の本命ゾーン
サイトに電源がないキャンプ場なら、素直に①の内蔵機です。候補の軸は「公称2.5時間クラス=エコモードで映画1本を観切れる計算の機種」。スペック開示の丁寧さでいえばXGIMI Halo+ (New)(700 ISOルーメン・測定条件の開示が今回確認した中で最も具体的)、価格を抑えるなら旧Halo+のセールかAladdin Poca(71.28Whで容量は最大級)あたりが本命だと私は見ています。公称値はあくまでエコモード時なので、「映画1本+予備でモバイル電源」の構えが安心です。
車中泊 → ポタ電があるなら非内蔵PD機が合理的
車中泊勢はすでにポータブル電源を積んでいることが多いはず。だったらバッテリー非搭載のUSB-C 65W機をポタ電直結で使うほうが、内蔵バッテリーの重さと価格を払わずに済みます。非搭載が公式確認できている機種ではMoGo 2 Pro (New)、給電仕様が明確なものではMoGo 3 Pro(65W PD3.0・ただしバッテリー有無は公式記載なし)。第1弾の早見表と組み合わせれば、手持ちの電源で何時間動くかも計算できます。
家の中で持ち回り → 軽さと「ながら充電」のしやすさ
リビング・寝室・子ども部屋と持ち回るなら、コンセントはどこにでもあるのでバッテリーは「配線なしでサッと使える時間」の意味になります。Capsule 3(約850g・フルHD)やElfin Flip Pro(54Wh・スタンド一体型)のような1kg前後の機種が取り回しやすいゾーンです。
子ども部屋・寝かしつけ → 最軽量+割り切り
天井に映して寝かしつけ、みたいな用途ならCapsule Air(約650g・公称約2.0時間)の身軽さが効きます。解像度は720pですが、この用途に4Kは要りません。うちも5人家族(妻+娘3人=中学生1人・小学生2人)なので分かるのですが、子どもの「見たい」は突発的に来ます。設置ゼロ秒で点けられることが画質より価値を持つ場面、ありますよね。
買う前の注意|「充電しながら」と「在庫」の2つだけは確認を
充電しながらの使用は、機種によって「非推奨」があります
「バッテリーが切れたらケーブルを挿してそのまま観ればいい」と思いがちですが、JMGO PicoFlixは公式FAQで「充電が完了しましたら、ケーブルを外してご使用ください」と案内しており、充電しながらの長時間使用を推奨していません(2026年8月18日確認)。一方、Anker Nebula各機については給電しながらの再生可否が公式に記載されておらず、可否を断定できません。内蔵機を「電源につなぎっぱなしの据置」としても使いたい人は、購入前に各機の公式FAQを確認することを強くおすすめします。この点、BenQ GV31/GV50はPD入力の仕様(GV31は最大65W、GV50は20V入力・消費電力85W)が明記されているのが安心材料です。
在庫・終息の状況(2026年8月18日時点)
このジャンルはモデルの入れ替わりが速く、記事執筆時点でこれだけの「買えない・買いにくい」が発生しています。
- Anker Nebula Mars 3 Air:公式ストアで売り切れ表示。終売か一時欠品かは不明のため、本記事では主軸候補から外しています
- JMGO N1S Nano:同じく公式ストアで売り切れ。非搭載×65W PD直結の代表格だけに再販を待ちたい機種です
- BenQ GS50:公式ページは現存しますが、価格.comに現行の販売価格情報がなく(2026年8月18日時点)、実質終息と判断しています。これから買うならGV31/GV50が現行です
- Anker Nebula Mars II Pro:公式ストアでSold Out・購入不可。中古で見かけても、リチウムイオンバッテリーは充放電で劣化していく部品なので、駆動時間が公称通り出る保証はありません
- 旧XGIMI Halo+:公式一覧には非掲載ですが製品ページから購入可。「生産終了」ではなく新旧併売の状態です
それからSamsung The Freestyleについて。バッテリー非内蔵・外部バッテリーで駆動するユニークな機種として海外では知られていますが、2026年8月18日時点で日本のサムスン公式サイトにプロジェクターの製品ページが確認できず、流通しているのは並行輸入品のみでした。後継のThe Freestyle+のグローバル展開も発表されているので、日本に正規上陸したらこの記事に追記します。
用途が決まったら型番を見る
同じブランドでも設置方式と電源方式は機種ごとに違います。
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FAQ|よくある質問
Q1. 「ポータブルプロジェクター」と書いてあれば、バッテリー内蔵ですか?
いいえ。「ポータブル」は各社とも「小型・軽量で持ち運べる」の意味で使っており、バッテリー内蔵を保証する言葉ではありません。実際、JMGO N1S Nanoは公式スペックに「バッテリー:無し」と明記された上でポータブル機として売られています。内蔵かどうかは、必ず公式スペック表のバッテリー欄で確認してください。本記事の3分類表がその確認結果です。
Q2. 公称2.5時間なら、2時間の映画は観切れますか?
計算上は観切れますが、条件付きです。条件を開示している各社の公称値はエコモード(輝度を落とした状態)前提で、明るさを上げたり音量を大きくしたりすれば短くなる方向に振れます。「エコモードで観る」か「予備電源を用意する」のどちらかを担保しておくのが現実的です。
Q3. バッテリー非内蔵の機種は、キャンプでは使えませんか?
使えます。USB-C PD対応機(65W級が中心)なら、ポータブル電源のUSB-Cポートに直結して動かせます。むしろAC変換ロスを挟まない分、内蔵機の公称2〜2.5時間よりずっと長時間観られる計算です。ただしSoundcore Nebula P1は100W以上、P1iは140W以上のUSB-C出力が必要で、一般的な65Wポートでは動かせない点にだけ注意してください。
Q4. バッテリー容量(Wh)が書かれていないメーカーがあるのはなぜですか?
理由は公表されていませんが、事実としてAnker Nebula 4機種とBenQ GV31/GV50は容量非公開です(2026年8月18日時点の公式ページ確認)。この場合は容量ではなく「条件付きの公称駆動時間」で判断するしかありません。本記事の比較表で容量欄を「非公開」としているのはそのためで、ネット上に流れている容量の数値は公式裏付けのない情報の可能性があります。
Q5. 売り切れ・終息モデルを中古で買うのはアリですか?
バッテリー内蔵機に関しては慎重派です。リチウムイオンバッテリーは充放電を重ねると劣化していくため、中古機では「公称2.5時間」がどこまで残っているか外から分かりません。電源につないで使う前提なら中古の選択肢もありますが、「電源いらず」を期待して中古の内蔵機を買うのはリスクがあると考えています。
まとめ|「電源いらず」が欲しいなら、公式スペックのバッテリー欄から読む

最後に、この記事の要点を3つに絞ります。
- 「ポータブル」と「バッテリー内蔵」は別物。公式確認できた内蔵機は13機種で、「バッテリー:無し」と明記する機種も、記載がなく断定できない機種も市場に混在している
- 公称駆動時間はエコモード前提(条件を開示している全社)+開示レベルは社ごとにバラバラ。「2.5時間 vs 3時間」の横並び比較はできないので、必ず測定条件とセットで読む
- 非内蔵機×USB-C PD×ポータブル電源直結という第3の道がある。映画1本なら内蔵機、長時間・連泊なら直結や再充電の組み合わせが強い
「バッテリーの有無すら公式ページで分かりにくい」というのがこのジャンルの現状ですが、逆に言えば、そこさえ仕分けできれば機種選びの迷いは半分消えます。この記事がその仕分け表として機能すれば嬉しいです。
キャンプ場の夜、電源の心配なしに映画が1本観られる。それが内蔵バッテリーで実現するのか、ポータブル電源との組み合わせで実現するのかは、あなたの使い方次第です。参考になれば幸いです。
あなたの使い方に合う1台を
内蔵バッテリーにこだわらず、USB-C給電+ポータブル電源という選び方も含めて検討してみてください。
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出典(すべて2026年8月18日取得・各メーカー公式ページ)
- Anker Nebula: Capsule Air/Capsule 3/Capsule 3 Laser/Mars 3 Air/Soundcore Nebula P1/Soundcore Nebula P1i/プロジェクター製品一覧
- XGIMI: Halo+ (New)/Halo+(旧)/Elfin Flip Pro/Elfin Flip Plus/Nova/MoGo 3 Pro/MoGo 2 Pro (New)
- Aladdin X: Aladdin Poca/Aladdin Poca Laser
- JMGO: PicoFlix/PicoPlay+/N1S Nano/PicoFlix公式FAQ(充電仕様)
- BenQ: GV31/GV50/GS50
- その他: エプソン ホームプロジェクター一覧/BenQ GS50の価格.com掲載状況